柄にもないこと~With Respect / Two Sides of the Coin~

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たまには、柄にもないことをやってみよう。

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僕はジャズピアニストです。ジャズピアニストの定義は色々とあるけれど、「即興」というのはひとつの重要なキーワードだと思う。即興、すなわちその場で、その瞬間を感じて演奏をすること。何かを演奏した瞬間、その音は取り返せない。変えることもできない。二度と同じ演奏はできない。いい演奏ができるときもあれば、自己嫌悪に陥るようなひどい演奏だってありうる。そのすべてが、自分自身を表現する言葉となる。

そんな自分だから、作曲というものが大の苦手。だって、一度弾いた音に、帰らないといけないから。何度でも、たとえ間違って作った音に対してでも、自分の「作品」として向き合わなければいけない。いやだよなあ、どんな駄作でも、それにタイトルをつけた瞬間に、下手したら自分の孫の題まで残ってしまう可能性があるって。

でも、たまには、柄にもないことをやってみよう。

曲の中身はおろか、タイトルすら凡庸そのもので嫌気がさすけれども、タイトルはつけなくてはならないよね。

 1曲目 - With Respect
 2曲目 - Two Sides of the Coin

最近のこと。
僕が全身全霊をかけて逃げてきた「作曲」という行為に、全身全霊をかけて向き合っている人と知り合ったんです。人のために、曲を作ることを生業としている人。彼が産み落とした作品は、この世の中に広く出回っている。デジタルな世の中だけに、楽譜はPDFで出回り、音源はMP3で出回り、演奏動画はYoutubeでも出回る。

そんな彼の人柄や、考え方や、音楽に対する姿勢に、僕は強く共感してしまって。
だから、柄にもないことをやってみました、with respect / 尊敬の念をこめて。
即興曲としてでもいいから、コード2つでもいいから、曲として大して心に残る
特徴がなくてもいいから、少しでも彼のエッセンスを学んでみたくって、with respect.


また、別の日のこと。
とある二人の話を聞きました。ずっと一緒にいた二人は、きっとお互いの存在が無くては、互いに完璧ではない。長く一緒にいれば、喧嘩をするときもあるし、互いの言うことに聞く耳をもてないこともある。関係が悪化したときは、相手の存在がうっとうしく感じるときもあれば、なんで一緒にいるんだろう、って感じるときもある。

好きな時はよく見えていたものが、今はなんだかすごく悪く見える。
「あばたもえくぼ」だったのに、「えくぼがあばた」。

それって、すなわちTwo sides of the coin / コインの表と裏、
なんじゃないかって思う。

相手の特徴なんて、よくも見えれば悪くも見える。
そもそも特徴がなければ、人間なんてつまらないものだ。

今の現状がとっても重苦しく感じるかもしれないけど、
和解して終わってみれば、また明るい時間が待っている。
重くて苦しいときがあるからこそ、明るい時間をより
大切に思える。

そんな、パートナーとの関係も、二人の性格も、苦い時間も甘い時間も、全てはコインの表と裏と同じ。

相手がいなくては、喧嘩はできない。
喧嘩ができるのは、相手がいるから。

表がなくては、裏は存在しえない。
裏がなくては、表も存在しえない。

Two sides of the coin.


柄にもないこと、やってみました。

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コメント(2)

with respect、浜辺の波の音みたいだと思いました。
なんだか不思議な感じです。

あー それはあたってるかも。
曲を弾いたちょっと前に、そのrespectする人の曲を聞いてたんだけど、それが浜辺&海&自然にまつわる曲だったのよねー。
ナイスコメントありがとう。

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