2008年11月アーカイブ

温故知新。
過去を受け入れつつも、未来を創り続けること。

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(Sho Graphic by Shishu / Image borrowed from e-sisyu.com)

今日は、「書」という古くからある芸術に対して、それを実践している書家「紫舟」さんのイベント「Love Letter Project」に行ってきました。上の題字は、彼女によるもの。

 書家 - 紫舟HP / Profile
 Love Letter Project

僕は書道については知識がないので、自分の感じたままの感想。伝統的な書道を忠実に実践するのがクラシック音楽だとしたら、彼女が描く書はジャズそのもの。今日のイベントでも、トークライブの相手だった乙武洋匡さんの「洋匡」という名前を、彼女なりの解釈で即興的に表現していました。

とてもいい刺激を受けたので、家に帰ってからピアノに向かって、なんとなく作曲風な行為を再び。再生ボタンで再生です。

タイトルはそのものずばり、"Impression of Shishu"・・・紫舟さんの印象、ですね。一時間ちょっとのパフォーマンスと、一分ちょっとの対話から、自分が感じ取った彼女の人となりをピアノの音で表現してみました。家の地下スタジオ(?)で3パターン録音して、三通りの紫舟さんを思い浮かべながら。本人に聴かれたら「全然ちがーう!」と言われそうですが、それは僕が持った勝手な印象ということで・・・。

あと数年、自分のピアノと音楽を磨いて、一緒に活動したいな、なんて思ってしまいました。



たまには、柄にもないことをやってみよう。

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僕はジャズピアニストです。ジャズピアニストの定義は色々とあるけれど、「即興」というのはひとつの重要なキーワードだと思う。即興、すなわちその場で、その瞬間を感じて演奏をすること。何かを演奏した瞬間、その音は取り返せない。変えることもできない。二度と同じ演奏はできない。いい演奏ができるときもあれば、自己嫌悪に陥るようなひどい演奏だってありうる。そのすべてが、自分自身を表現する言葉となる。

そんな自分だから、作曲というものが大の苦手。だって、一度弾いた音に、帰らないといけないから。何度でも、たとえ間違って作った音に対してでも、自分の「作品」として向き合わなければいけない。いやだよなあ、どんな駄作でも、それにタイトルをつけた瞬間に、下手したら自分の孫の題まで残ってしまう可能性があるって。

でも、たまには、柄にもないことをやってみよう。

曲の中身はおろか、タイトルすら凡庸そのもので嫌気がさすけれども、タイトルはつけなくてはならないよね。

 1曲目 - With Respect
 2曲目 - Two Sides of the Coin

最近のこと。
僕が全身全霊をかけて逃げてきた「作曲」という行為に、全身全霊をかけて向き合っている人と知り合ったんです。人のために、曲を作ることを生業としている人。彼が産み落とした作品は、この世の中に広く出回っている。デジタルな世の中だけに、楽譜はPDFで出回り、音源はMP3で出回り、演奏動画はYoutubeでも出回る。

そんな彼の人柄や、考え方や、音楽に対する姿勢に、僕は強く共感してしまって。
だから、柄にもないことをやってみました、with respect / 尊敬の念をこめて。
即興曲としてでもいいから、コード2つでもいいから、曲として大して心に残る
特徴がなくてもいいから、少しでも彼のエッセンスを学んでみたくって、with respect.


また、別の日のこと。
とある二人の話を聞きました。ずっと一緒にいた二人は、きっとお互いの存在が無くては、互いに完璧ではない。長く一緒にいれば、喧嘩をするときもあるし、互いの言うことに聞く耳をもてないこともある。関係が悪化したときは、相手の存在がうっとうしく感じるときもあれば、なんで一緒にいるんだろう、って感じるときもある。

好きな時はよく見えていたものが、今はなんだかすごく悪く見える。
「あばたもえくぼ」だったのに、「えくぼがあばた」。

それって、すなわちTwo sides of the coin / コインの表と裏、
なんじゃないかって思う。

相手の特徴なんて、よくも見えれば悪くも見える。
そもそも特徴がなければ、人間なんてつまらないものだ。

今の現状がとっても重苦しく感じるかもしれないけど、
和解して終わってみれば、また明るい時間が待っている。
重くて苦しいときがあるからこそ、明るい時間をより
大切に思える。

そんな、パートナーとの関係も、二人の性格も、苦い時間も甘い時間も、全てはコインの表と裏と同じ。

相手がいなくては、喧嘩はできない。
喧嘩ができるのは、相手がいるから。

表がなくては、裏は存在しえない。
裏がなくては、表も存在しえない。

Two sides of the coin.


柄にもないこと、やってみました。



バランスの重要性。

絵を描くときって、ディテールだけを見て描きこんでると、気付いた時には凄くバランスが悪くなっているんです。小学校の時に、授業で近くの神社の絵を写生に行った際、クラスのみんながあらかた描き終って「はい帰りますー」ってなった時に、僕は一人で屋根の瓦をびっしりと描きこんだところで終わっていました。画用紙の上半分だけに、一生懸命描き込まれていた黒い瓦達。

その絵が完成することはありませんでした。

From Picture Frame

バランスのよい状態を作り上げること。

「神は細部に宿る」と言われるとおり、ディテールにこだわるのはもちろん重要なこと。一方で、細かい部分を描きながらも、たまに三歩下がって絵全体を見直すことで、トータルでいい絵が描けると思うんです。僕は絵描きじゃあないからプロの意見を聞きたいところだけど、きっとそういうものなんじゃないかなと、想像。

僕にとっては、自分の人生も同じ。人付き合いも、音楽も、結婚生活も、仕事も、サーフィンも。全てはディテールを埋めながらも、たまに三歩引いて全体バランスを見直す、の繰り返しを重要視しています。

音楽面では、24時間ビル・エバンスだけを聴いたときもあれば、ウィントン・ケリーだけを聴いたり、オスカー・ピーターソンだけを聴いたこともあったけど、偏りすぎが続いてた時期は自分の音楽性の成長を止めていた気がします。今は、スピッツもインコグニートもコールドプレイもサザンオールスターズもオノリサもエミネムも、聴きたくなったら聴く。その全てが、静かにそして着実に音楽性の豊かさを増やしている気がします。

音楽に費やす時間は10年前よりも減ったけれど、音楽に接していない時間が自分の音楽性を育てている事実。サーフィンで感じた自然のリズムが、自分の体内リズムを整えてくれて、いい音のヴァイブを指先から出させてくれる。仕事をしている時の自分の気性も、音楽や海のおかげでメローになっている。

10年前と比べたら、バランス感覚は鍛えられたのかな。


・・・

ということで、先週末のIndependenceのライブはとても楽しかったです。
Groove Pocketsに初めて参加してもらったサックスの横田寛之くん、今回は二回目のドラム大井澄東くん。音楽性ががらりと異なる二人を迎えてぐいぐいと引っ張られて、いつになく熱いライブでした。

バランスも悪くなかったかも。



今年も残りあと2ヶ月を切りましたね。

驚異的な速さで年末を迎えつつありますが、永田ジョージ x 程嶋日奈子が織り成すジャズユニット"Groove Pockets"は、今月も来月もライブが目白押しです。

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Taken at G's Bar Akasaka

手始めに、今週土曜日の11月8日は、池袋のインディペンデンスにて。初めてご一緒するアルトサックスの横田寛之さんと、決め細やかなドラムをたたく大井澄東をゲストに加えたカルテットでお送りします。

12月は6日(土曜)と11日(木曜日)。12/6は隔月レギュラー出演している水道橋の東京倶楽部にて、美人トランペッターの高澤綾と、しんみりとするギタリストの中尾剛也、そして音色豊かなドラマーの松本英一郎と共に。12/11は、仕事帰りにぶらりと寄れる赤坂のG's Barにて、同じくギターの中尾剛也と共にお送りします。

Groove Pocketsについてもっと知りたい方は、こちらを参照して下さいな。

 Groove Pocketsについて
 Groove Pockets演奏サンプル
 今後のスケジュール
 お問い合わせ

お会いできるのを楽しみにしています。



11月1日、快晴。

都内サーファーの朝はべらぼうに早い。夜明けにポイントに着くために、4AMに起床。夏の習慣が抜けないまま海パンとTシャツで外に出ると、予想外に寒くてびっくり。そろそろ明け方の気温は10度を切りそうです。

高速を乗り継ぎ、コンビニで腹ごしらえをすませ、いくつかのポイントを観察しながら今日のエントリーポイントに到着。千葉は九十九里のマイナーな場所なので人もほとんどいなくて、まるでサンディエゴのようなメローさ。これは楽しそう。

ちょうどその時、水平線を覆っていた厚い雲の向こうから、朝日が顔を出しました。

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景色ががらりと変わり、冷え切っていた空気が温まりはじめる瞬間。ウトウトと眠っていた体中の細胞が活性化しだして、それとともに脳内テンションも上がります。波間を見ると、低い位置から発せられる太陽光線が、ブレイクする波のリップを緑色に照らしています。そんな景色を見るのはサンディエゴの夕焼けサーフィン以来。

太陽に向かって深呼吸をしエネルギーを取り込む仲間を携帯カメラで写すと、まるでヨガの教則本の表紙みたいな。

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(Model: OJ)

文字通り、「日出ずる国」である日本。
早起きは決して楽じゃないけど、日の出を見ながら味わう朝イチの波は、プライスレス。




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