2006年7月アーカイブ

クレイジークレイマー。この言葉を口にするたびに胸がちょっと痛くなるのは小学校の思い出から。

日本の離婚率が今よりもはるかに低かった80年代初期、母親と二人で暮らしている同級生がいました。授業中、どういう話の流れからか彼の母子家庭がトピックに上がり、「まるで映画クレイマー・クレイマーみたいですね」と先生。

学年に必ず一人はいるお調子者な男子が、普段どおり調子に乗って「先生、こいつはクレイマークレイマーっていうよりクレイジークレイマーだよ!ギャハハハ!」と、発言したところ、クラスはとりあえず爆笑、それを聞いた当人は自分の境遇を笑われたと思いひどく傷つき号泣、それを見たクラスは騒然、先生はあたふた。映画の内容を知らなかったとはいえ、子供って残酷だな、と。

閑話休題。

以前、Amazon経由で業者から届いたCDRがビリビリに破けていたということで送付元にクレームしたところ、「申し訳ない!新品を送ります!」という反応を貰ったと書いたんですが。

その後届いた「新品」がこちら。

丁寧に梱包しており、この上にはビニールの緩衝材も入っているのにもかかわらず、ビリビリ。そして、一番上のCDケースには無数の傷がついている。って、どうなっとんじゃ。

二度連続でパッケージが破れていた。しかも二度目は傷がつかないはずの状況で、ケースに傷がついていた。更に、通販商品なのに、値札が貼ってある。それから導かれる答えは一つ。店舗用として売っていたパッケージが破れたダメージ品を、通販用に置き換え丁寧に梱包し送付して顧客がクレームしないことを計算の内に入れた、ということ。

そんな会社にクレームしてもしょうがないので、この会社に出品を許している大元のAmazonにクレーム。

こういう状況に慣れていないと、多くの日本人はぷんぷん怒ってしまいます。最近の僕は怒りもせず、冷静にクレームすることに慣れました。「いいかげんなことしてると、あなたからは二度と買いませんよ」と言うだけ。周りでもトラブルやクレーム関連について書いている人が結構いますが、みなさん主張するところは主張して、通じない場合はお上に教えましょう。あまり神経すり減らさないようにね。

 Charlottesvilleつなわたり日記:ぷんぷんWi-Fiデビュー
 http://ameblo.jp/rei-world/entry-10015399485.html

 tanujazzの日記:失敗とミスってちがうのか
 http://d.hatena.ne.jp/tanujazz/20060719/p1

数年前、自分の家の近くのクリーニング屋でボタンが割れて帰ってきたことに腹を立てたけど、去年の夏にはその経験と教訓を生かしてくノートPCをゲットしました。どんなことでも、マイナスからプラスを生まないとね。統計の先生も言っていたしね。

 社内懸賞でPCゲット
  http://kamesan.net/blog/archives/2005/07/syncopation15pc.html



先日、クレーム社会アメリカについて書いたところ思わぬ反響があったので、もう少し続けてみます。

今回は、友人から聞いた別のお話でも。
アパートの駐車場は各自駐車スペースが決められているものの、隣の車がいつも白線を越えて駐車している。ある日、隣の車があまりにも白線を越えすぎて、柱とその車の間に自分の車を停められない状況に。丁度、ドライバーが降りたばかりだったので、クレーム。

 「すいません、白線越えないで停めてもらえませんか」
 「少しぐらい平気だよ、あなたがもう少し柱寄りに停めればいいじゃないか」

唖然とするも、このままでは車が停められないので丁寧にお願い。

 「いやいや、そうなんだけどさ、見て下さいよ幅が足りなくて停められないから」
 「しょうがないなー、じゃ、動かすよ (しぶしぶ)」

どこの駐車場に行っても整然と車が停められている日本からすると、考えられない話なんですけどね。そういう僕も、アメリカのスーパーにあるだだっ広い駐車場に停めるときは、多少角度が斜めっていても気にしなくなっていますが。広いんだからいいじゃないか。駄目ですかね。

タイミングよく、個人的に必読なBlog "On Off and Beyond"のエントリ「嘘と手続き:ストックオプションのバックデート」にてChika Watanabeさんがアメリカニズムを端的にまとめていました。

  「ルールはあるが、それを見張る手続きが全然ない」

更に深く突っ込むChikaさん。

   「手続きを厳格にし、それをきちんと守ったらズルのしようがない」
   という日本ではごく普通のシステムではなく、
  
   「原則に則って勝手に個々人で正しいと思うことを粛々と進めるべし。
   途中でチェックはしないが、嘘を付いたら(そしてそれがバレたら)大変な
   ことになるぞよ」

   というシステムなんですな

   して、このアメリカのシステムが上手く運用される鍵は
  
   「嘘はいけない」
  
   という原則が徹底していること。
   「嘘ついてもばれなきゃいいやー」となったら、大変です。

なるほど。

ずるをしづらいシステムができている日本と、個人の特性でいくらでもずるができるアメリカ。一方で、嘘をついたビルクリントンやマーサスチュワートは弾劾されるが、「桜の木を切り倒したのは僕ですが、なにか問題でも?」と言い放って許されたジョージ・ワシントン。

アメリカでは、正直者が評価されるんです。

先日、初めて運転したサンフランシスコのフリーウェイでスピード違反して警察に捕まったときに、「うむ、君は正直でよろしい」という一言で許してもらえた理由は、そこにあるのかも。

この話は、また次回にでも。



アメリカに暮らしていると、なにかと感じる理不尽さや適当さ。
腹を立てつつも泣き寝入りするのか、それともきちんとクレームするか。
その行動ひとつでアメリカ生活を楽しめるかが変わってきます。

ケーブルテレビを9時に設置に来ると言い、3時間遅れ。
その後道具を忘れたと言い、いったん取りに帰ると言いもう2時間。
どんだけ遠くに取りに帰っているんだ、あなた。

やっとテレビが見れるようになったなー、と思ってたら、
ある日突然ケーブルテレビが繋がらなくなり、復旧までに1週間。
即刻クレームの電話を入れます。「1週間分タダにしてね」と。

公共的なサービスであるケーブルテレビでもそんなサービスレベルの低さなんだから、その他も色々と問題は数々。FedExで注文したパッケージが、アパートのドアまで配達されず集配所までリターンされており、次の日まで受け取れず。理由は、「部屋が見つからなかったから」とのこと。通販業者に電話して、遅配分のクレームをきちんとします。

今回はこれ。Amazonで注文したCD-Rが、梱包の悪さゆえに箱の中でパッケージがビリビリにやぶけて届いていました。おかげで、箱の中でバラけたケースが動いてしまって、ケースは傷だらけな状態。迷わずクレームします。

 「どういった問題ですか?」
 「CDR二箱頼んだんですけど、一箱は袋がビリビリにやぶけていまして」
 「わかりました。すぐに新しいのをもう一箱送ります」
 「どうも!」

これが日本だと、クレームする人も少ないし受ける側も不慣れだから、疑われたり煩雑な処理があったり上の部門につながれた上で、2週間後にやっと「じゃあ、証拠としてやぶれたパッケージとCDRを送り返してください。新しいのを送りますから」になるのでは、と推測。

日本と比べると、色々なところが適当でもあり、より人間くさいアメリカ。なにか問題があったときは、一人で抱え込んで嫌な気分になる前にとりあえずクレームすると、神経をすり減らさずに生きていけます。



曇があった今日は夕焼け

Oahu / West shoreにて




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