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2005年02月15日
あえてコツコツ: 阿部恒憲 & Syncopation
時代から廃れるナベツネ。これから時代が選ぶのはアベツネ。
1994年秋、大学のジャズ愛好会のライブイベントで、初めてジャズピアノを人前で弾きました。その時に同じバンドで歌を唄っていたのが、「あべちゃん」「あべつね」こと阿部恒憲。当時は僕らはジャズのノリなどよくわからず、練習を聞いた先輩が「お前ら、それでジャズやってるつもりなの?」と手厳しい突っ込みを受けたのが記憶に新しい。
その後、僕はそのままジャズピアノを愛好会で続け、彼は学内初のアカペラ・サークルを設立し、ジャンルにこだわらず多くの曲を自らアレンジしてライブ活動を継続。その後、風の噂で彼のサークルの後輩がラグフェアメンバー入りだとか、彼自身ミュージカル団員として世界ツアーをしたとか、アメリカで音楽活動を続けていると聞いていました。
そんな彼が帰国凱旋ライブをするという情報を得て、バレンタインデーに丸ビルのSOTOKOTO LOHAS KITCHEN & BARに行きました。

(写真提供:フォトグラファー ヤマグチ イッキ @ ikky.net 2005/2/14 あたりに当日の写真があります)
いや、お店もよかったけど、ライブも素晴らしかった。よく響くアベツネの声、彼の温かみのある作曲とアレンジ、共演者Steve Sacksのフルートとサックスのノリ。
元々、機材も場所もないのに「ライブやろうぜ」というノリだけで、企画者にして大学先輩の「ダイサク」が色々とセッティングをして実現したこのライブ。勢いがありました。昔のよしみで僕も2曲参加させてもらったけど、10年間頑張ってきた彼と、10年間サボってきた自分の差を痛感しました。彼は本物、僕は誤魔化しかな。
阿部君は、一言で言うと「努力の人」です。彼のページCrazy Harmonyのコラムの「出来ないということ (07.26.2004)」で述べている内容は、彼の真摯な生き方、音楽との向き合い方をストレートにあらわしています。
ちょこっと抜粋。
はっきり書くけれど、僕には音楽の才能なんてたいしてない。音楽において僕は、明らかに「天才型」ではなくて「秀才型」。英語でいうと「talented」かもしれないけれど「gifted」ではない。だから、コツコツと努力し始める前の自分の音源なんて聞けてもんじゃないし、のちにこうして音楽でご飯を食べて、メジャーデビューすることになるなんて夢にも思わなかった。<中略>
だいたい、ミュージシャンになろう、と思ったのが二十二歳のときである。しかも、まるで音楽の教育なんて受けたこともないのに。
<中略>
スタートがこんなに遅いというのは、ミュージシャンとして致命的なことが多いのだけど、若さというものは本当にすごいもので、僕はこの無謀さに気づかず、二十二歳の僕は大学を出たら音楽で生きていきていこうと心に決めていた。はじめの二年こそ、なんとなく受けたオーディションに受かって入ったプロのグループで奇跡的にも音楽で生活していけたけれど、そのグループを抜けてアメリカに渡って、僕は本当に裸になることの意味を、全身で痛感することになった。
「オレは、なんてヘタなんだ。」
<中略>
はっきり言っていまでも自分はヘタだと思っている。<中略>コンプレックスがなかったら、たいして努力もしなかっただろう。才能があっても努力や工夫を怠って潰れていく人たちが多い中、それを怠らずに来たから今こうして音楽で生活をし、自分のやりたい音楽をたくさんの人に届けられるようになったんじゃないか、と思う。
いま現在、彼のライブを聞いて「ヘタだなあ」と思う人はいないでしょう。でも彼は、どれだけ上手くなっても「まだまだヘタだなあ」と自分を戒め、自分より上手な人から学び、これからも更に高いレベルに達すると思います。千里の道も一歩から。彼は最初の1キロで息切れせずに着実に走破するタイプ。今後、更に彼の歌、彼の名前を耳にする機会が増えることを願います。
あべちゃん。阿部恒憲君。今後も応援してるよ。

応援ついでに彼のグループ"Syncopation"の最新CD"of Blue"を買って帰りました。参加ミュージシャンはカルロス菅野さんや塩谷哲さんを含む豪華メンバー。素晴らしい。
素敵なライブ企画にお誘いメールをくれたダイサクさん、ありがとう。こう見えても彼は普通の企業のサラリーマン。決してテレビ局や広告代理店ではありません。

そしてBlogに快く写真掲載を許可してくれた、フォトグラファーのヤマグチ・イッキ君。阿部ちゃんの後輩である彼とはライブ会場で初めて会ったのだけど、実はうちの嫁が1998年・2000年に学園祭で彼の写真展を観に行ったことがあったとか。なんとも奇遇です。
彼の作品・日記がPetit Ikkiyにあるので、素敵な写真に興味がある方は是非ごらんあれ。僕もデジカメで日々の記録をパチパチ写してますが、自分の写真と彼の写真を比べると恥ずかしくなります。ええ。いい写真撮りますね、イッキ君。
2/28 追記: http://ikkiy.net/music/ にてLive写真が追加されています。Thanks !
顔を作るまでもなく、自然な写真を撮ってくれました。上手いなあ。彼もコツコツ派かな?
人は、生まれつきGiftedでなくても、努力次第でTalentedになれる。ちょっと勇気が出た一日でした。
投稿者 g_nagata : 2005年02月15日 23:50
コメント
14日は素敵な時間をみんなで共有できてよかった☆
で、ピアノの共演も、それを見ている先輩たち+パートナーたち。すげー色々Happinessな空間だったと思う。
んーーー「絶対会った事ある!」って断言されるとなぁ~
投稿者 taka : 2005年02月16日 11:56
うんうん
本当にいい空気だったね。都心にぽっと生まれた非日常、全てはあべちゃん&ダイサク&協力者のみんなのおかげ。素晴らしい。
投稿者 ジョージ : 2005年02月17日 00:49
こんにちは。イッキです。
http://music.ikkiy.net にLIVEのシャシンをUPしました。
時間ある時にでも遊びにきてください☆
投稿者 イッキ : 2005年02月27日 01:29
掲示板汚してスイマセン。
諸事情によりURLを変更しました。
(誤)http://music.ikkiy.net →(正)http://ikkiy.net/music/
にアップしています。
投稿者 イッキ : 2005年02月27日 03:01
イッキ、
ありがとう。写真ばっちり見ました。
本文内にも追記しておいたよ。
投稿者 ジョージ : 2005年03月01日 17:58







