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2004年10月20日
今、一番欲しい鞄
物欲は、手に入れた瞬間消えうせる。
以前Estnationで見かけたこの鞄。写真からだと半分ぐらいしか伝えられないが、間近で見て手に取るとハードレザーで形成されたこの機能美は今までに見た鞄の中でもピカイチ。ブランド好きには申し訳ないが、ロゴの魅力がその価値の半分を占めるビトンのポピュラーなラインアップが吹けば飛ぶほどに、丈夫さ、使いやすさ、主張の強さ、かっこよさを兼ねそろえている。

この鞄は、イタリア・ミラノのバッグ・メーカValextraのPremierというラインアップだ。Estnationで見たときは26万円程、今すぐにでも欲しいと思い、何回か店に足を運んだ。確かに買えない値段ではない。28歳の自分がそれを持てば「かっこいいね、その鞄」「どこの?」「初めて見た」等の感想を知り合いに言ってもらって束の間の満足感を味わえる。

でも、今の自分にそれが果たして価値あるものなのだろうか?例えばMONO Magazine、SMART、Men's Club等でしばし特集されるRolexのOysterを大学生や新入社員が物欲に任せてバイト、借金、なけなしの初年度ボーナスで購入、手に入れた瞬間は確かに「やった!俺もRolexオーナーだ」と興奮し、同期に「へー、Rolex、高かったでしょう?」と言われて満足するものの、所有した瞬間の満足度は日が経つにつれて弱まる。しばらく経つと、意外とおっさんくさくて自分には似合っていないデザインなのかもしれないと後悔する。
一方ではSwatchの8000円の時計を2種類とFossilの時計を2種類ほど、服に合わせて変えてくる同期が「色々替えられてお洒落だねー」と女の子に誉められてて、自分が払った○十万はなんだったんだ・・・と、だんだんRolexに払った価値と魅力が同時に失われてしまう。
背伸びをするのは悪くない。ちょっと身の丈に合わない物を持つのもいい。でも、物欲に任せて物を買っても、その物が持つ価値を最大限に生かせない。物が持つ価値を生かすには買うタイミングが重要で、その物が自分にどれだけフィットするか、長期的に自分のライフスタイルに買ったその日からマッチするかを考慮する必要がある。
今の僕には、Valextra Premierは勿体無い。定番モデルだから5年後、10年後でも買えるだろう。そのとき、まだ僕がPremierを見て「これは今の自分にあっている」と思ったら、必ず買おうと思う。それまでは無印良品の3000円のバッグと、J.Pressの1万のバッグと、GAPの3000円のリュックをシーンに合わせて使い倒そう。
それまで、Valextraに対する物欲を最大限に保つためにも。
投稿者 g_nagata : 2004年10月20日 01:28



